ご案内

「あなたが普段から現場スタッフときちんとした関わりを持っていなかったから、そのツケがいま回って来たんだ。
このまま店を続けても売り上げは回復しようがないし、庵ブランドにも傷がついて、いいことがない。 だからちっぽけな勇気を持って一度店を閉め、リセットして一から始めましょう。」
結局、一カ月半ほど店を閉め、その間に従業員を再募集して、新しく集まったスタッフに再度、本部で研修を受けさせた後、再オープンに至ったのです。 再オープンの翌月の売り上げは、昨対売り上げを超えていました。

そして現在も好調な業績を上げ続けています。 私はよくこういう質問を受けます。
「ダメになった店にリニューアルをかけられる部隊が、御社の本部の中にありますか? いいえ。
応援要員はいますが、リニューアル部隊はありません。 本部からリニューアル部隊を派遣するのでは、根本的な解決にはならないのです。
リニューアル部隊を一カ月間、加盟店に派遣して立て直したとします。 けれどその部隊の人間たちがいなくなったら、店はまた元の状態に戻ってしまうでしょう。
なぜなら、派遣部隊の人間よりも、オーナーの影響力のほうが間違いなく絶大だからです。 結局はオーナーが悔い改めて、新しい世界を作っていくしかないのです。

「庵」というブランドは強いのです。 地域にはほかにない価値ある店である場合も多いから、きちんとやっていれば支持していただける。
再オープンするはめになったあの店の場合は、スタッフとの関係性が築けないという環境のなかで、良いものを提供できない状態に陥ってしまったために、売り上げが落ちた。 店を生まれ変わらせ、宣伝も告知もなしに静かにオープンさせただけで元の数字以上に回復するということは、ブランド自体が評価されていることの証しだと思います。
一、「店」とは店長の力量以上にはならない。 一、計数管理ができるようになったら面白い店ができる。
一、数字なくして商売は成り立ちません。 一、いかに数字を理解させるべきなのか?リーダーシップを取る人間に、大胆さは不可欠です。
しかしやみくもな大胆さは破滅を招く。 大胆な決断を実行するには、それを可能にする素地づくりをいかに行っているかが重要です。
私のやり方は時にとても大胆に受け取られます。 たとえば一九九七年、私は「庵」をそれまでの創作料理から新和風創作料理の店へと転換しました。
それまでの店が不振だったわけではない、むしろ繁盛していたのです。

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